
12 Jul 2011
三菱エンジニアリングプラスチックス(株)が 携帯電子機器向け樹脂材料のカラーバリエーションを拡充
三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:喜嶋 安彦 以下、MEP)は、これまで高性能 Laser Direct Structuring (LDS) 用樹脂材料のグローバル・リーダーとして、急速に進化する携帯電子機器の設計・機能ニーズに応えて来ましたが、この度、高衝撃タイプおよび非塩素非臭素系難燃タイプの、自由着色可能なXANTAR® LDS グレードを世界で初めてラインナップしました。
市場で高い評価を受けている XANTAR® PC 及びPC/ABS のLDSグレード にカラーバリエーションが加わる事により、従来の黒やグレー材料ではできなかった製品設計が可能になります。 幅広いLDSグレードのラインナップと組み合わせれば、携帯電話及びスマートフォン、タブレット、薄型ノート PC のデザインと機能の可能性は無限に拡がります。
MEPは、特殊な機能や環境ニーズに対応した新製品についても、カラーラインナップの拡張を行っています。
XANTAR® LDS 3723 (PC/ABS) は、特に高い衝撃強度を実現したグレードで、黒色以外でも携帯電話筐体や他の携帯端末に必要とされる、厳しい落下試験規格をクリアします。
XANTAR® LDS 3733 (PC) は、最先端の形状・機能の実現に不可欠とされる、高性能アンテナの、フレキシブルな3D デザインを可能にします。また塩素系及び臭素系難燃剤を使わずに、UL 94 1.5mm V-1 、3.0mm V-0 を達成し、XANTAR® LDS 3723 (PC/ABS) の長所をさらに強化しました。
MEP台湾のXANTAR® LDS 事業開発マネージャである アーロン・リン(Aaron Lin) は「高い難燃性とメッキ性能、優れた衝撃強度を兼ね備えたこの革新的なカラーグレードは、超薄型、超軽量ノートPC およびタブレット端末への薄型GSMアンテナ実現のキーテクノロジーになります。」と、語っています。
MEPは、ユーザーと討議を重ねながら要求特性の実現を図っています。XANTAR® LDSの特性を最大限に発揮するには、レーザーおよびメッキ条件、周波数特性、機械特性、表面外観、長期安定性の最適な組み合わせが必要です。
「XANTAR® LDS の開発を通じて、MEPが開発パートナーとして設計段階から製品化まで、充実したサポートを行える会社だと分かりました。」と WNC社 のPurchasing Director サム・リン(Sam Lin) 氏は語っています。
「ローカルおよびグローバルにおいての緊密な協力と、迅速な材料開発、熱心なサポートは、急速に変化する市場において最前線を走り続け革新的な開発を進めるために重要な要素です。」と、Molex 社のアンテナ事業部Vice Presidentの エレン・マクミラン(Ellen McMillan)氏 は述べています。
MEPヨーロッパのXANTAR®グローバル事業開発マネージャの Francis van Vehmendahl は、こう語ります。「電子機器業界の高い要求特性に応える材料を短期間で商品化することが重要です。 弊社は、すでに幅広い用途に使用されている PC および PC/ABS ポートフォリオをさらに拡張し、これまで培ったノウハウとサポートレベルを一層積極的に高めていくことに尽力します。 それによって、すでに競合材を上回っている高性能 LDS 樹脂材料のグローバルリーダーとしての位置をさらに拡大し強化することができるのです。」
Laser Direct Structuring (LDS)
携帯電子機器は、機能及びスタイルの多様化、小型化、低コスト化が進んでいます。 LDS は、スマートフォンやノート PC などに、より多くの新機能を内蔵するための MID 技術として注目を浴びています。 LDS では、専用のプラスチック材料がレーザーによって部分的に活性化され、その活性化された箇所のみがメッキされます。それにより、カバーやフレームなどの既存部品上に、迅速かつフレキシブルに 3次元アンテナを形成することが可能になります。
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Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation
MEP Europe GmbH
Willstätterstrasse 30
40549 Düsseldorf
Germany
Notes for Editors
三菱エンジニアリングプラスチックス
三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 (MEP) は、1994 年 3 月に三菱ガス化学株式会社と三菱化学株式会社のエンジニアリングプラスチック事業を統合して創立されました。
MEP は、エンジニアリングプラスチックのリーディングカンパニーであり、変化し続ける顧客のニーズに応える新素材を開発すると同時に、ユーザーの製品開発活動を支援しています。 MEPは、顧客との密接なパートナーシップを構築することが事業の成功につながるという信念に基づいて活動しています。
MEP は日本のポリカーボネート樹脂市場で最大のシェアを占めており、柔軟で一貫したグローバルなフォローアップ体制を構築しています。
MEP は環境を保護し、お客様と社会の期待に応える製品とサービスを提供するため、企業活動における環境負荷を軽減し、環境汚染を防止することを宣言します。
MEP のポートフォリオには XANTAR® ポリカーボネート樹脂の他、Iupilon® ポリカーボネート樹脂、NOVAREX® ポリカーボネート樹脂、Reny® ポリアミドMXD6樹脂、NOVADURAN® PBT樹脂、 Iupital® ポリアセタール樹脂、Iupiace® 変性PPE 樹脂、LEMALLOY® 変性PPE 樹脂 があります。
XANTAR® はMEP のポリカーボネート市場におけるグローバルポジションを一層強固なものにしています。 XANTAR® は現在ヨーロッパ市場における主力製品で、ベルギー・ゲンク(Genk) にあるDSM社のコンパウンド工場にて委託加工を行っています。
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三菱エンジニアリングプラスチックスのXANTAR® LDS グレードの自由着色性と優れた表面特性によって、設計の可能性が無限に拡がります。」
(写真: 三菱エンジニアリングプラスチックス MEPPR008)
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Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation
Nancy van Heesewijk
EMG