17 Oct 2023
KRAIBURG TPE(クライブルグTPE)は、サスティナブル(持続可能)原料の配合比率を調整したバイオベースTPEの供給によって、バイオベース材料の課題に応えます
KRAIBURG TPEは、再生可能な原材料の比率を調整可能な熱可塑性エラストマー(TPE)を発表します。グローバルなTPEメーカーであるKRAIBURG TPEは、これらの新しいコンパウンドを導入することで、再生可能な原材料を使用した製品ラインを追加し、よりサスティナブルなソリューションを提供するTHERMOLAST® R(サーモラスト® R)製品群を拡大します。また、バイオベースのTPEでは、再生可能な原料をベースにしていない既存の代替材料よりも製品カーボンフットプリントを引き下げることができます。
2023年10月17日、ヴァルトクライブルク発 - サスティナビリティは設計段階における重要な側面です。プロジェクトの初期段階からサスティナビリティの考え方が大きな役割を果たしてこそ、長期的なプロジェクトの成功に貢献できるのです。KRAIBURG TPEの顧客は、特に消費者製品や自動車分野で、工程廃棄物やポスト・コンシューマのリサイクル材を含む、よりサスティナブルなコンパウンドをすでに利用しています。KRAIBURG TPEは現在、化石資源由来のコンパウンドから再生可能な原料による代替製品への移行を支援し、そしてこの移行をより魅力的なものにすべく、バイオベースのTPEを加えることで、よりサスティナブルなソリューションのラインアップを補完しています。
バイオベースTPEの新しい原料を評価する際、KRAIBURG TPEは食品生産に使用されていない原料に注目しています。それらは、農業副産物や食品製造の廃棄物など、さらに加工しても食品として使用できない原材料です。KRAIBURG TPEは、自社が課す高い要求を満たすために、原料の原産地を厳しく評価しています。サプライヤーと密接に協力することで、KRAIBURG TPEは、バイオベースおよびリサイクル原料について、従来型のベースポリマーに匹敵する納入能力を確保しています。
そして、バイオベースのTPEを使用することによって、化石由来の材料を使用したTPEと比較し製品のカーボンフットプリント(PCF)を最大50%削減することができるのです。PCFとは、特定の製品やサービスの生産、使用、廃棄に伴う温室効果ガス、特に二酸化炭素(CO2)の総排出量を指します。PCFの透明性を確保し、理解を深めることで、最終顧客や加工企業は、よりサスティナブルな製品を生産・販売するための材料選定の際に十分な情報に基づいて意思決定を行うことが可能となります。この側面は、現在、カーボンフットプリントを削減した材料への需要が存在するすべての市場において、注目されています。バイオベースTPEの製造に再生可能な原料を使用することで、KRAIBURG TPEは顧客のサスティナビリティ目標の達成を積極的に支援しています。
バイオベースのTPEは、化石ベースのTPEと高度な互換性を持つ、ニュートラルな臭気性能、触感、グリップ性、接着性を提供します。新製品には、ショアAスケール硬度30~85の範囲を揃え、PP、ABS/PC、PAへの接着性を持つコンパウンドなどのソリューションが含まれます。これらのPPおよび極性材料への接着グレードのコンパウンドは、着色することも可能です。.この材料は射出成形と押出成形で徹底的にテストされ、化石ベースのTPEに匹敵する加工特性を有しています。
バージン材 |
バイオベース材 |
バージン材 |
バイオベース材 |
|||
バイオベース材料の比率 |
n. a |
50% |
n. a. |
63% |
||
接着 (N/mm) |
n. a. |
3.5 D (PP) |
6.1 D (PA6) |
5.7 D (PA6) |
||
硬度 |
60 ショアーA |
62 ショアーA |
65 ショアーA |
59 ショアーA |
||
密度(g/cm3) |
0.880 |
0.865 |
1.200 |
1.149 |
||
引張強さ(MPa) |
6.5 |
5.3 |
4.6 |
4.0 |
||
破断時伸び(%) |
750 |
671 |
421 |
484 |
||
PCF (kgCO₂e/kg)* |
2.61 |
1.59 |
2.19 |
1.47 |
* DIN EN ISO 14067 に準拠し、DIN EN ISO 14040/14044 および GHG プロトコルの原則に基づき、クレードル・トゥ・ゲートのシステム境界内で評価。数値には、生物由来原料の入手、輸送、包装、配合が含まれます。
「バイオベースのTPEによって、当社はポートフォリオのギャップを埋め、よりサスティナブルなTPEに向けての新たな一歩を踏み出します。当社のバイオベースTPEは、通常の性能を維持し、製品のカーボンフットプリントを削減しながら、よりサスティナブルなソリューションを提供します。化石由来の原料からよりサスティナブルな原料への移行を可能にするプロジェクトを楽しみにしています」と、クライバーグTPEの先行開発プロジェクトマネジャー、トビアス・ブリュックナーはそう総括しています。
バイオベースのTPEは現在ドイツで生産されており、世界中での供給が可能です。
Reader Enquiries
KRAIBURG TPE GmbH & Co. KG
Friedrich-Schmidt-Str. 2
84478 Waldkraiburg
Germany
Notes for Editors
KRAIBURG TPE について
KRAIBURG TPE (クライブルグTPE:www.kraiburg-tpe.com)は、熱可塑性エラストマーの世界的なメーカーです。KRAIBURG TPEは2001年にKRAIBURG グループの独立したビジネスユニットとして設立され、現在ではTPEコンパウンドの分野で業界のコンピテンスリーダーとなっています。同社の目標は、安全で信頼性が高く、サステイナブルな製品を顧客のアプリケーションに提供することです。世界中の680名以上の従業員と、ドイツ・アメリカおよびマレーシアの工場を通じて、KRAIBURG TPEは自動車、産業機器、消費者向け製品良好、そして厳格な規制のある医療分野の各用途に向けて、幅広い製品群を提供しています。THERMOLAST®(サーモラスト)、COPEC®(コーペック)HIPEX®(ハイペックス)、そしてFor Tec E®(フォーテックE)の定評ある製品群は、射出成形または押出成形による加工方法を通じて、メーカーに対しプロセスのみならず製品設計においても数々の利点をもたらしています。KRAIBURG TPEは、イノベーションにおける強み、グローバルレベルでの顧客志向、カスタム製品ソリューション、そして信頼のおけるサービスをその特色に掲げています。当社はドイツ本社においてISO50001の認証を受けており、またすべてのグローバルサイトにおいてもISO9001およびISO14001の認証を受けています。
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Editorial enquiries
Juliane Schmidhuber
PR & Communications Manager
KRAIBURG TPE GmbH & Co. KG
juliane.schmidhuber@kraiburg-tpe.com
Bridget Ngang
Marketing Manager Asia Pacific
KRAIBURG TPE Technology (M) Sdn. Bhd.
bridget.ngang@kraiburg-tpe.com
Mirna Pina
Marketing Coordinator
KRAIBURG TPE GmbH & Co. KG
Nancy van Heesewijk
EMG